三つの意志

2016ツールド沖縄 市民210キロ参戦記

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結果: 5時間52分  61位完走 

今年で参戦8回目になるが、過去最高順位で完走する事が出来た。

 

自分は気が向いた時しか練習できないタイプなのでロードレースに必要な持久力が無く登りも苦手。なのに一番向いていないであろうツールド沖縄210キロに惹かれてしまい参加せずにはいられない。

走った経験のある人なら分かるだろうけどロードレースってこうゆうものじゃないの?

周回コースをぐるぐる回って千切れたら終わりのレースじゃつまらない。今回もお互い様だが登りで千切れたけど集団を利用して平地で追い付く、追付かれる事が多々起きた。トップ選手達みたいには走れないけど自分にも予測のつかない展開が起きる。それがロードレースの面白いところだと思うし、諦めないで走り続ければチャンスが訪れるかもしれないところにやりがいを感じる。

ロードバイクが好きで競技をしているなら、そんなツールド沖縄210キロを完走して俺はロードレーサーなんだと自信を持ちたい。自分はそんな思いが強いので沖縄に挑戦し続けてきた。

 

今年も完走出来たのはもちろん運と、まともな練習をしないで挑むとゴールまでどんだけ苦しむかを過去5回の完走と1回のリタイヤ経験で十分な覚悟が出来ていたからだろう。

 

過去最高順位についてはレース中に3つの意志を強く持つことが出来たからだと思う。

 

朝4時半に目覚ましが鳴り目を覚ます。サポート隊の嫁と友人は朝食準備と5時半出発で普久川ダムに向かうので飛び起きて自分を起こしに来ると思っていたが来る気配が無い。期待外れで2度寝しそうになったが自分から起こしにいった笑。

 

起きてから再度210キロの正確なスタート時間を調べる。先日渡された冊子に正確な時間の掲載がなく困ったが、HPの大会ニュースで7時47分と知り、去年は早く行き過ぎてスタート前に眠くなったので6時半出発とする。

 

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朝食は嫁の提案で力うどん超大盛(食えるか!)と飽きたので梅干おにぎり1個。オレンジジュースとバナナとカステラはレース30分前にねと言われたが、カステラは途中のコンビニで買ってねだって笑(もちろん買う余裕なし)。

補給食は井村屋スポー羊羹4個、グリコナンバ-バナナブラウニー2個、HIGH5エナジージェルカフェイン+6個、ドリンクは梅丹電解質、トップスピード・ウルトラミネラル、アミノバイタルクエン酸チャージ。グリコナンバーバナナは持ってるのを忘れて食べれなかった笑。

 

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5時半に嫁と友人を送り出し、自分の出発時間までTVを見ながらリラックス。寝ないように気を付けた笑。

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6時50分スタート地点に整列。位置は中盤より少し前か。

 

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スタート10分前に嫁から指示のバナナに気付き急いで食べる。

7時47分、定刻通りツールド沖縄市民210キロスタート。気温は既に20度を超えている。例年、スタート直後は前方の位置取りに苦労するのだが、目の前にもてぎ4Hチャンプ、去年逃げたJPTライダー、逃げを宣言していた木祖村でのチームメイトがいたので付いて行ったらあっという間に先頭へ。

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左端に、、(シクロワイアード)

 

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森本選手左後、、(シクロワイアード)

 

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序盤の坂はパイン野崎アニキの尻を押す余裕もあったが、、

 

去年はスタート後15キロ地点の下り右コーナーで前の選手が起こしたパニックブレーキ転倒に巻き込まれたので、今年は事前に声掛けして安全走行を促す。順調に前方キープで走行出来ていたが30キロ地点で右前方で落車が発生。前方で落車が起きたことに驚いたが、事前に不穏な空気を察して下ハン握ってリアブレーキを握らないように構えていたので右からドミノ倒しを受けたがFブレーキをしっかりコントロールして歩道の縁石にFタイヤを垂直にぶつけて綺麗に止まることが出来た。

 

すぐに自転車を担ぎ歩道を走りFホイールの無事を確認して落車せず走り去った集団を追いかける。すぐ追いかける体制に入れた自分を入れた3名でローテを開始したが前の選手のスピードが遅い、すぐに交代するが自分も遅い笑。身体が動かん事に驚き焦ったが祈る思いで走り続けたら右カーブの先が登りで前の集団のペースが落ちていたので追付く事が出来た。うちらは助かったと安堵したが、すぐに落車で足止めされた選手達が追い付いてきたので損した気分になった。せこい。

 

その後は落車の事もあって暫く集団は安定して走り続けた。後方は知らんが。

今年は序盤の平坦区間で 既に脚が重たく攣りそうな気配。不安な思いで走っていたら前方に右腕が血だらけのパイン増謙さん発見。事情を聴いたら先程の落車で前転して腰を打ったとの事。レーパンも擦れていて血が滲んでいた。しかし増謙さんからは弱音の言葉は無く「迷いが無くなって良かった、こんな事は良くある事。守るもんが無くなったから全力が出せる、逆に良かったよ!」みたいな言葉が返ってきた。恐るべし55歳。去年の沖縄210キロは48位。私は119位、しょぼーん。

数年前に増謙さんと山を一緒に走った時に「君、速いね」と褒められたことがあった。でも、増謙さんのチャリはシクロクロスでブロックタイヤ、、ハァ~?と思った。

自転車を降りたら黒塗りの某ドイツ車で去っていく、、絶対〇クザだと思った笑。

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増謙さん(シクロワイアード)

 

そんなこんなで自分のくだらない不安は吹き飛んだ。今年は増謙さんマークや!手負いの増謙さんに負けるくらいなら自転車辞めた方がいいと腹を決めた。

これが完走を目指す力となった一つ目の意志である。

 

つづく。