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三つの意志 3

2回目の普久川ダムに突入する。

集団は20名前後か。1センチでも集団から遅れないように早めに集団前方に上がる事を考えた。ありがたい事にここまでも引いてくれた練習仲間のフィッテIさんが引き続き登りもペースメーカーになり、しかも登るペースが自分が付いていけるギリギリのペースだったので苦しいながらも付いていけた。それでも集団が絞られたので遅くはないペースだろう。

とにかく「2度と登る事のない最後の普久川だから」と念じまくった。だからなのか1回目より登ってる時間が短く感じた。無事登頂。

 

頂上を超えて下りに入る。一番幸せな時間だ笑。そして@とチームメイトが待ってくれている補給地点へ。無事戻ってこれて安堵する。補給食と気合を受け取って再び下りに入る。手はジェルでベトベト。

 

次は最後の地獄である阿波の登り 。今年は下りの勢いを殺さず平坦を突っ走り脚を使わず登りに突入する事が出来た。登りがダメな自分は平地の無駄足は絶対に回避したいところ。最初の登りは約1キロと短いが勾配があるので長く感じる。3〜4年前までなら確実に千切れポイントだが我慢時間を覚えてから楽になった。例年通り下を向いて前走車の後輪だけ見て耐え続けて登頂。去年より楽に感じたのでやはり調子が良いのだろう。その後の6〜7キロは勾配が緩くなるが、油断して脚が攣らないように踏みすぎと補給に気を付けて登った。相変わらず長かったが最後の地獄を無事クリアした。

 

ここから慶佐次補給地点175キロまではガーミンデータをあれこれ弄ってたら辿り着いてしまったという感じ。かなり今年は調子が良いと実感した。普久川で補給したドリンクが1本残っていたので、水2本を貰い、1本は頭にかけまくった。

 

しかし、ここからが意外に苦しんだ。過去の記憶では羽地までは斜度はキツイけど短い登りが2本あるだけと思ってたけど、予想外に登りが多かったのか多く感じてしまっただけか分からないがキツイ区間が長くて集中力を保つのが大変だった。

今年は調子良くて慶佐次前の165キロ地点で脹脛を攣りかけただけだったが、このあたりから脚のあちこちが攣り始めた。でも、沖縄は毎年攣っても動く、、、何故だろう。帰京後、腫れが引かず暫く痛みが続いたけど笑。

 

そんなで予想外に疲れてしまい、その後の羽地ダムの入口まで疲弊感がとんでもなかった。

ただ、この間に吸収した先頭集団から落ちてきた選手(去年までプロ選手)から、「前は15名位の集団だった」と聞いたので最低限踏ん張る脚だけは動いた。このまま付いて行けば過去最高順位でゴールできるかもと思ったので。

 

暫く海岸線をただただ前走者に遅れないように付いて行く。目はうつろだが毎年恒例。

 

海岸線を右折して、いよいよ最終決戦地である羽地ダムに向かう。

登り口まで約1キロ、キツイながらも頭の中で登りの展開を考えた。集団は約40名。頂上までの距離は約4キロだが、きついのは最初の1キロで後は短いアップダウンの繰り返し。だからスプリントを嫌ってアタックする選手がいるなら入口からだろう。もしくはもうここまで来たから一定速度で登りましょうかも。いや、ここまで来たメンバーだからこそ数名飛び出すだろう。それに付いていかねばと腹を決める。この集団で登れれば50位以内は確実、もしかしたらもっといいかもと思うと登る気力が湧いてくる気がした。

 

羽地ダムの登りに集団先頭が突入。すぐ続いて自分も突入する。すぐに脚にズドンと不可が掛かった。先頭が入口の勢いを保ったまま登るのですぐに集団がバラけた。自分の脚はどうにか動いてくれたので遅れる選手の間をすり抜け先頭を追う。体重差のせいですぐには追いつけないが、前を走る選手から遅れなければ何とかなるだろうと頑張った。しかし、その選手が追うのをやめたり、他のクラスの選手だったりであっという間に50メートル前後も離されてしまう。遠くに見える集団は5名前後に絞られてた。

 

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差を詰めれぬまま最初の登りの終わりを告げるトンネルが近づいた。

単独で取り残された事とスピードが上がらない自分のダメ脚に絶望を感じ、一瞬追いかけるのを辞めようかと思ったが、トンネルに入る集団の中に落車しても走り続ける増謙さんが見えたので「やめたらダメだ、やめて楽しちゃダメだ」と踏み返した。この耐える感覚は沖縄前の群馬と茂木のレースで掴んだらしく、改めてレースに出続けなきゃ強くなれないのかもと実感した。

 

もう踏んでもスピードは出ないが、とにかく踏み続けた。トンネルの中は平坦なのでここぞとばかりに踏んだが全然詰まらない。それでもトンネル後の3つのアップダウンをこの差でクリアできれば下りで追いつけるかもしれないと踏み続けた。

 

この後の一つ目二つ目のアップダウンは今迄のどのレースでも経験した事が無い程に追い込んだ。途中の下りカーブもノーブレーキで突っ込んだ。最後の登りが一番斜度があり長いのでまた諦めそうになったが、何とか立て直し踏み続けた。本当に気が変になるくらいに踏み続けた。時には進まない自転車を振り回すかの様にペダルを踏み続けた。

まったく差を詰めれなったが諦めずに踏み続けた。

 

そして、そして、ようやく羽地の頂上をクリアした。変な話だが自分に驚いた。全身が震えた!

この頂上をクリアした達成感は自転車人生で初めて味わう感覚だった。これまでの200キロの距離を苦しみに耐え続けて本当に良かったと思った瞬間だった。

 

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下りに入れば後はこっちのもの、上手くやりくりして?しっかり前を走る集団に復帰。そして川上関門を抜けたとき、通り過ぎる風と共にチームメイトの応援の声が聞こえた。

後ろ姿だけど、感謝の意味を込めてVサインでしっかりと手を挙げた。

 

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そして、しっかり先頭でゴール(自称スプリンターなのでゴメンなさい)。

 

俺の沖縄が終わった!8回目にして最高の走りができた嬉しさに達成感はハンパじゃなかった。

 

無事ゴールできたことを自分の周り全ての人に感謝したい。

 

ゴール後、いつもより疲れを感じなかった。満足感があるとそーなのかなと思った。

 

しかし、暫くして沖縄に来れなかった”さやか嬢”から「61位だねumeyou、お疲れ!」と、、

その瞬間、疲れがどっと出た、、、

えー30位以内じゃないの~!

 

3つ目の意志は「30位以内だから踏め!」でした笑。

 

沖縄は甘くないな。だから面白いのか。

 

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結果を聞いて疲れが出た。

byWCU石塚くん

 

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応援してくれた浦添でパン屋してるユキちゃんと。自転車始めたきっかけは実は彼女!

カンドーしたって言われて嬉しい〜

 

レース後、 

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サトくんリアメカ破損、店長ハンドルもげ、佐野君上位ゴール。いろいろあんね沖縄。

 

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お疲れ会1。悔しくて生ビール5杯飲んだ!

 

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お疲れ会2。更に生ビール5杯飲んで泡盛に変更、、悔しくて飲み足りなかった笑。 

 

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翌日は瀬底島へ

 

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瀬底ビーチ最高

 

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チームメイトがいたので

 

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毎年恒例、黄昏係長いただきました、、

 

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CDジャケットにでも、、

 

癒されて無事、沖縄終了。

 

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気持ちは次のレースへ!

レーサーは立ち止まらないのだ。

 

待ってろ沖縄8 Final   完!